露でまた暗殺事件 国営銀支店長 90年代「暗黒の時代」彷彿

自由主義的ジャーナリストだけでなく、政権側の人間や経済界の重鎮まで殺されるようなことでは本当にカオスになってしまいますね。暗殺である以上、これにどう対処していくのか興味があるところです。警察力や市中の警戒を強化することでは防ぐことはできませんね。
結局は公正な社会、つまりは多くの人にとって公正と認められる社会である必要が出てくるわけです。テロリズムというのは社会的に不満を解消する手段が提供されていないときに起こる現象ですから。

露でまた暗殺事件 国営銀支店長 90年代「暗黒の時代」彷彿

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシア国営対外貿易銀行のプロヒン支店長(58)が10日深夜、モスクワ市内の自宅アパート・エレベーター前の踊り場で、頭部を撃ち抜かれ死亡しているのが見つかった。ロシアではこの1カ月間に、ロシア中央銀行の第1副総裁や著名ジャーナリストが相次いで殺害され、ソ連崩壊後、暗殺が日常的だった「暗黒の時代」がよみがえったかのようだ。

 報道によると、警察当局は11日、モスクワ市議会元議員でもあるプロヒン氏の殺害は、職務上の問題に絡んだものとみて捜査を開始した。

 プーチン政権は、銀行への監督強化を推し進めていた中央銀行のコズロフ第1副総裁暗殺(9月13日)に始まるこれら一連の暗殺事件には、政治的背景があるとみる。「強いロシアの復活を望まない反ロシア勢力による犯行である」(政治情報センターのムーヒン所長)との見方だ。

 同時に、これらの事件は「過ぎ去ったはずの(暗殺事件が日常的になった)混沌の1990年代を思い起こさせた」(野党系・命の党のエシャコワ副党首)。

 90年代は、旧ソ連の国有資産の民営化の波の中で、その分け前をめぐる争いで、暗殺という手段が使われた。しかし、秩序を最重要課題としたプーチン時代に入り、石油高騰の恩恵で経済が好転したこともあり、暗殺事件も下火になっていた。

 ここに来て、暗殺が再燃したのは、政権幹部の子息へのあからさまな情実人事など、親政権派のみが優遇される「不平等社会」の現実が明らかになるにつれ、社会の不満が高まっていることが遠因となっている、との見方も出ている。

 一連の事件の容疑者は今のところ逮捕されていない。しかし、「秩序」を旗印とする旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン大統領には、相次ぐ暗殺事件が「政権に対する重大な挑戦」と映っているようだ。
(産経新聞) - 10月12日8時1分更新

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