ロシアというか全般的に旧ソ連の人材レベルは高い。もちろん国内でその格差たるや日本の比ではなく、できる人とできない人の差は天と地の開きがある。日本と商売をするロシア人のビジネスマンのイメージはいまだ中古車の輸入やホステス仲介などではないだろうか? それが日本も顔負けのインターネットセキュリティーの分野でくるとは、少々驚きます。
これはロシア社会そのものがあるレベルまで成長してきていることの証拠でしょうか。目が離せません。
露セキュリティーソフト大手 日本に本格進出
ロシアのネットセキュリティー最大手「カスペルスキーラブスインターナショナル」(本社・モスクワ市)が、日本での本格的な事業展開に乗り出す。ソフト大手ジャストシステムと提携し、来月からウイルスを検知し排除するセキュリティーソフトを一般向けに販売する。
旧ソ連時代の国家保安委員会(KGB)など、スパイ活動のイメージがとかくつきまとうロシアだが、今ではその高い技術力やノウハウを武器に、世界市場を席巻しつつある。
同社の創業者のユージン・カスペルスキー氏は11日までにインタビューに応じ、サイバーテロの危険性を指摘し日本市場開拓への意気込みを語った。
同氏はKGB傘下の大学を卒業後、同組織の関連機関で暗号技術のエキスパートとして勤務した。自身のコンピューターが感染したことを契機にセキュリティー技術に興味を持ち、1997年に同社を設立。その後2年間でロシア国内でのシェアを50%にまで高めた。
独調査機関によると、同社のウイルス検知率は99・06%、新種ウイルスへの平均対応時間は1時間26分で、世界最高水準にある。すでに欧米に進出し航空機大手のエアバスなどで採用されている。日本では2種類のソフトを投入し初年度に25万本、売上高15億円を目標としている。
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--最近のウイルス攻撃の特徴は
「愉快犯的なものでなく、企業から金銭を脅し取る目的のものが増大している。最近関心を持った2つの犯罪手口がある。一つは企業のコンピューターのデータを外部から暗号化し、その解除と引き換えに金銭を要求するもの。暗号は技術的に解除が可能だが、犯罪者の技術レベルが上がれば、対応できなくなる危険性がある。もう一つは、ウェブ上にウイルスのトロイが仕掛けられ、ユーザーが知らずにダウンロードするもの。トロイにはさらにスクリプト(簡易プログラム)が仕掛けられ、それが機動し一定期間がたつとトロイが変形する。通常、ウイルスは人間の指紋のようにその特性で割り出すことが可能になるが、変形されると対処が極めて困難になる」
--犯罪組織の技術レベルは今後も高まるか
「高まるだろう。現在活動している犯罪者はこれまで、警察の捜査網をかいくぐってきており、高度な技術力を備えている。また、企業のサーバーなどにアクセスできる内部の人間がウイルスを仕込むケースも多い。昨年、ロンドンの欧州三井住友銀行でネットワークにアクセスできる人間が内部からネットワークをトロイなどに感染させ、数億ドルを盗みだそうとした事例があった」
--対応は
「ウイルスによる通常と異なるコンピューターの動きを検知し、実行を未然に防ぐプロアクティブという手法を採用したソフトを制作している。これを使えば新規のウイルスにも対抗可能だ。また、ロシア、米国、中国、ブラジルなどの警察とも連携し、対応策を検討している」
--日本はウイルスに対する意識が低いとされる
「まず自分のパソコンに問題があることを認識すべきだ。先月、ブラジルの銀行首脳のパソコンをチェックする機会があった。他社のセキュリティーソフトが搭載されていたが、われわれのソフトはトロイを検出した。安全と思っていても現実には脅威にさらされている」(黒川信雄)
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【プロフィル】ユージン・カスペルスキー
ソビエト国立内務省付属物理数学大卒。97年カスペルスキーラブスインターナショナル設立。41歳。ロシア・ノボロシスク出身。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 10月12日8時32分更新