<ロシア>対グルジア制裁がエスカレート

こういう対応を見ているとなんて迅速なのかと舌を巻く。日本が北朝鮮への送金を凍結しようとしても先日できたのは10年来使用されていない口座だけだった。それだけ関係者のさまざまな力関係に抑制されている。明らかに日本の方が民主主義国家として国内的にも対外的にも「穏当」で「まとも」ではあるが、効果的ではない。ロシアはそれを易々とやってしまう。

<ロシア>対グルジア制裁がエスカレート

 【モスクワ杉尾直哉】ロシアとグルジアの関係悪化問題で、ロシアによる対グルジア制裁がエスカレートしている。直接の原因だったロシア軍将校のスパイ事件は2日、将校4人が解放されて解決したが、交通遮断などの制裁は継続中であるほか、ロシアは6日、不法残留とみられるグルジア人百数十人を本国に送還。ロシアは「反露的」(プーチン露大統領)なサーカシビリ政権の弱体化を狙っている。
 9月27日の露軍将校逮捕直後、ロシアはグルジア住民へのビザ発給を停止し2日、航空便や鉄道、郵便も停止した。3日にはモスクワでグルジア系のカジノなどが営業停止に追い込まれ、違法に輸入されたとしてグルジア産ワイン数十万本が押収された。
 ロシア入国管理局のチュルキン副長官は5日、「グルジア人に割り当てていた外国人労働者枠は今後認めない」と発表した。グルジアは人口約500万人で、ロシアに住むグルジア人は違法滞在者を含め40万~100万人とされる。グルジア中央銀行の試算によると、本国への送金は今年前半で約2億2000万ドル。ロシア側は実際は年間10億ドル規模で国内総生産(GDP)の15~20%に当たると見ており、出稼ぎや送金禁止の経済への影響は甚大だ。
 こうした制裁についてロシアのラブロフ外相は3日、「ロシアで違法に稼いだ金が軍事力強化に使われるのを阻止するため」と説明し、「グルジアが反露政策と決別するまで当面解除されない」と語った。同外相は、「北大西洋条約機構(NATO)加盟も計画し、反露的な軍事立国を狙っている」とサーカシビリ政権を批判した。
 ただ、制裁はグルジア側に有利との観測もある。同国の野党指導者イリーナ・サリシビリ氏は5日モスクワで会見し、「制裁は一般住民を苦しめ、サーカシビリ大統領の人気は逆に上昇している」と述べた。
 制裁が長引けば、国際社会の対露批判が強まるのは必至だ。制裁継続でロシアが自らを難しい立場に追い込む可能性もある。
(毎日新聞) - 10月6日22時2分更新

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